Monday, September 23, 2019

        追分口駅 えちぜん鉄道勝山永平寺線
おそらく大正5年(1916)の京福電鉄時代からの駅舎です。線路と軽自動車がやっと通れるぐらいの道路の間の敷地になんとか建っている小さな駅舎です。それでも待合室や駅事務室、そして宿直室もコンパクトに収納する駅舎のようです。沿線にはほぼ同型の越前島橋駅、越前開発駅も稼働中で、地味ながらも立ち姿のいい小駅舎の空間はとても居心地のいいものでした。このように建物の「妻面」に玄関があるのも狭小敷地駅舎の特徴。さりげなく、ひっそりと100年駅舎が残っているのも、えちぜん鉄道の魅力です。

Sunday, September 22, 2019


早川駅 東海道線
神奈川県西部の主要都市、小田原駅から西に一つ目の駅です。東海道線としてはこの早川駅構内から東京方面に向かって貨物線が分離して、東戸塚駅まで複々線となっています。相模湾の海の幸が揚がる早川漁港に面した駅は、嬉しくなるような木造平屋で、赤い瓦の寄棟屋根にちいさな玄関をつけた、大正・昭和初期のスタイルを残しています。建物財産票には大正11年となっていますが、この翌年に発生した関東大震災に耐えたのか疑問です。もしこれが正しければ神奈川県最古の駅舎といえるでしょう。多くの文献に「震災で倒壊」とされているので、ここは検証が必要でしょう。JR東日本管内では、この早川駅から以西は委託・無人化駅が多くなります。